まあや学園の前身である第2仏光保育園を父が立ち上げたのが1977年。私は園を切り盛りする父母のもと、他の園児たちに交じって大きくなりました。急逝した父の後を継いで、30歳で学園長を継ぐことになりましたが、今でも思い出す父の口ぐせは「とにかく子どもと遊べ」でした。そこには「子どもにとっては遊びが学び」という信念があったと思います。そして、「子どもは子どもの中で育つ」ということも繰り返し言っていました。つまり、引っ込み思案な子がいたとしても、それを大人の介入によってどうにかしようとするのではなく、遊びを通じて人間関係を作っていく中で、子ども自身が自分の殻を破って育っていくのを見守っていなさい、というのです。その考えは、今も自分の根っこにあり続けています。
子どもたちには、豊かな自然の中で遊びながら、知恵を絞り、想像力をはたらかせ、友だちと力を合わせて何かを成し遂げていく経験を、たくさんしてほしいと思っています。そのためにも、まず大人がのびのびとしていなくては!職員もいろんなことに感動できる柔らかな心を持って、日々を楽しんでいきたいです。