学園長 堀 良尚

学園長 堀 良尚

子どもを伸ばす、遊びの力を信じて

まあや学園の前身である第2仏光保育園を父が立ち上げたのが1977年。私は園を切り盛りする父母のもと、他の園児たちに交じって大きくなりました。急逝した父の後を継いで、30歳で学園長を継ぐことになりましたが、今でも思い出す父の口ぐせは「とにかく子どもと遊べ」でした。そこには「子どもにとっては遊びが学び」という信念があったと思います。そして、「子どもは子どもの中で育つ」ということも繰り返し言っていました。つまり、引っ込み思案な子がいたとしても、それを大人の介入によってどうにかしようとするのではなく、遊びを通じて人間関係を作っていく中で、子ども自身が自分の殻を破って育っていくのを見守っていなさい、というのです。その考えは、今も自分の根っこにあり続けています。
子どもたちには、豊かな自然の中で遊びながら、知恵を絞り、想像力をはたらかせ、友だちと力を合わせて何かを成し遂げていく経験を、たくさんしてほしいと思っています。そのためにも、まず大人がのびのびとしていなくては!職員もいろんなことに感動できる柔らかな心を持って、日々を楽しんでいきたいです。

学園長のアナザーサイド

実は若い頃は舞台役者をめざし、劇団を主宰したりもしていた学園長!ギターが弾けて、歌って踊れるという特技も、この頃に培われたものなんです。今も年に5回ほどは役者として、園児向けから大人向けまで、さまざまな舞台でパフォーマンスをしています。「劇団時代は鳴かず飛ばずで、年に1回舞台に立てるかどうかだったのに、保育の世界に入ってからのほうが、僕の芝居や芸が重宝されてるというのがなんとも不思議で(笑)」と学園長。ステージで見かけたら「ヨッシー!」と声をかけてあげてくださいね。

西中 士朗

西中 士郎

理想は、「子ども大人も育つ園」

まあや学園の魅力は、ひと言でいうと「人」。このあたりののどかな地域性もあると思いますが、子どもや保護者、地域の方々、それから一緒に働く職員も、本当にいい人に恵まれているなと思います。まあや学園の理想は「子どもも育つし、大人も育つ」、そんな場所になることです。子どもが育つ姿を見て、逆に大人が学ばされることはいっぱいあります。この園が自然と人を引き寄せるような場になって、ここからいろんなワクワクする体験やコミュニケーションが生まれていけばいいなと思っています。
これまで、この仕事で苦労したっていう実感はほとんどないんですが、それでもやっぱり悩んだり行き詰まったりすることは今でもあります。でも子どもたちが笑顔で寄ってきてくれたら、そんな悩みも一気に飛んでいってしまう。子どもたちが癒してくれるから、しかめっ面なんて続きません。最近では、新人の頃に受け持った子どもたちがそろそろ子育て世代となり、「先生、うちの子が今度まあや学園に入ります!」って言ってくれたりするので感無量ですね。

西中先生のアナザーサイド

趣味はキャンプ。山や森でのんびりくつろいで、夜はゆっくりお酒を飲んで…というスタイルが好きだそう。でも最近は子どもたちも成長して受験や部活で忙しくなり、なかなか家族でキャンプに行けなくなってしまったのが残念だとか。子どもは男ばかりの3人兄弟。
最近では長男が「大きくなったら保育士か看護士になってお父さんと一緒に働く」なんて泣かせることを言ってくれるそうですよ。

(令和2年4月より 姉妹園「認定こども園 あそびの丘」園長に就任)